【子育て支援】災害時に紙おむつを無償提供!松戸市が民間企業と新たな協定を締結
松戸市が災害時における子育て世帯への支援を大きく前進させる取り組みを発表しました。
8月21日に株式会社ブリッジウェルとの間で「災害時における物資提供に関する協定」の締結式が行われ、地震や水害などの災害発生時に地域の子育て家庭へ紙おむつを無償で提供する仕組みが構築されます。
※写真はイメージです。
画期的な「保育所から地域へ」の支援システム
今回の協定で注目すべきは、市内保育所の備蓄物資を地域に還元するという新しいアプローチです。
災害時(震度5弱以上の地震や水害等)が発生した際、株式会社ブリッジウェルから保育所への物資供給を優先的に行うとともに、保育所に備蓄されている紙おむつやおしりふきを地域の子育て世帯に無償提供する仕組みとなっています。
この取り組みの背景には、松戸市で9月から本格導入される「おむつの月額制サービス」があります。
公立保育所17か所でこのサービスが開始されることにより、各保育所には常時一定量のおむつやおしりふきが在庫として確保されることになります。
保護者の負担軽減も同時に実現
月額制サービスの導入により、保護者はこれまで必要だった紙おむつの持参や記名といった手間から解放されます。
毎日の保育園への持ち物準備が楽になるだけでなく、災害時には地域全体の子育て家庭を支える貴重な備蓄資源としても機能するという一石二鳥の効果が期待されています。
実効性のある災害支援体制を構築
災害が発生した際、特に小さな子どもを抱える家庭では、紙おむつの確保は切実な問題となります。
通常の備蓄だけでは限界があり、流通が混乱する中で必要な物資を入手するのは困難を極めます。
今回の協定により、民間企業からの安定供給と既存の保育所インフラを活用した配布体制が整備されることで、災害時でも子育て家庭が安心して避難生活を送れる環境が整います。
協定締結式の詳細
- 日時:8月21日(木)16時30分から
- 場所:松戸市役所新館5階 市民サロン
- 出席者:
株式会社ブリッジウェル 代表取締役 筒井訓章氏
松戸市長、伊藤副市長、子ども部長
式では協定書の締結と記念撮影が行われ、両者の連携体制が正式にスタートします。
子育てしやすいまちづくりへの新たな一歩
この協定は、松戸市が推進する「子育てしやすいまちづくり」の一環として、平常時のサービス向上と災害時の支援体制強化を同時に実現する先進的な取り組みです。
民間企業との連携により、限られた予算の中でも効果的な子育て支援を実現するモデルケースとして、他の自治体からも注目を集めそうです。
災害はいつ起こるか分からないからこそ、このような備えがあることで、子育て中の家庭にとって大きな安心材料となることでしょう。
