それは巨大企業への反抗か!?デジタル社会への嘲笑か?原始的で単純な仕組みでGoogle Mapをハックするドイツ人【科学と芸術の丘2021 ②】
関連リンク:10/16 (土)17(日)「科学、芸術、自然をつなぐ国際フェスティバル 科学と芸術の丘2021 OPEN CITY-触発する街-」が開催
さてさて、仮想標識に続いては、実に海外アートらしい、アート作品を紹介します。
個人的な感想としては、一瞬くだらなさすぎて吹き出しそうになりましたが、よくよく考えたら、これって一種のネットテロなんじゃない?と思ってしまうほど、かなりメッセージ性の高い、挑戦的なアートとなっております。
科学と芸術の丘 2021
- 日程:2021年10月16日(土)17日(日)
- 時間:16日は午前10時〜午後4時30分、17日は午前10時〜午後4時
- 場所:戸定邸(国指定重要文化財)・松雲亭・戸定が丘歴史公園、松戸駅周辺および松戸市内の商業施設・店舗など
- 費用:入場無料、戸定邸入館料一般250 円、高校・大学生100 円(中学生以下無料)
- お問い合わせ:松戸市文化観光国際課 047-366-7327
※開催当日のみ、070-2269-2628 - 主催/松戸市(文化観光国際課)令和3年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
詳しくは以下のサイトをご確認ください。
関連リンク:科学と芸術の丘
Google Map Hacks(グーグルマップハックス)
タイトルはGoogle Map Hacks(グーグルマップハックス)
こちら文化庁メディア芸術祭2021 アート部門ソーシャルインパクト賞を受賞しております。
小さなカートの中に入っているのは99個の中古のスマホ。
この99個の中古のスマホには電源が入っている状態でアートが成立します。
決して、このオブジェとして置かれているカートとスマホがアートなのではありません。
これを現実世界で運ぶ事で、その行為そのものが「アート」となります。
同じ場所に99個の電源の入ったスマホがあり、それが動くとどうなるか?
「Google Map上で実在しない交通渋滞が発生します」
これがアートですwwww
Google Map上では
- 99個のスマホがある
- 99人分のスマホが同じ道でゆっくり動いている
- これは渋滞だとGoogle Mapが判断する
- Google Map 上でその道が赤くなる(混雑状態)
説明としては、この表示を見た車の運転手が渋滞を避けるために、結果的に交通量が減少するという現象を生み出すとあります。
そもそもアートとは社会的メッセージを含んで然るべきだとは思いますが、一歩間違えれば、企業サービスへの迷惑行為、ネットテロと言われても文句はいえない、非常に過激な内容だと思いました。(でも個人的には好きですww)
ドイツのアーティストの作品なんですが、いや〜こりゃ確かに「ソーシャルインパクト賞」を取るわけですよww
関連リンク:なんだ!この標識は?AR(拡張現実)で架空の標識と看板を皆で作り上げるワークショップがSFチックで面白い【科学と芸術の丘2021 ①】
今回の記事の前に紹介した、架空の標識づくりのワークショップは【仮想・ネット・デジタル】から【現実】を変えていこういう方向性でした。
しかし、このGoogle Map Hacks(グーグルマップハックス)というアートは、逆の方向性【現実】から【仮想・ネット・デジタル】に対して強烈な意思表示といいますか、一種の問題提起を行っていて、【仮想・ネット・デジタル】という同一のものを扱っていながらベクトルがまったく逆というのが実に面白いと思いました。
詳しくは以下のサイトをご確認ください。
関連リンク:科学と芸術の丘